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聖書

聖書は実際に何を教えていますか

付録

真のクリスチャンは崇拝に十字架を用いるべきか


  1. 神に関する真理とは何ですか
  2. 聖書—神からの書物
  3. 神は地球についてどんな目的をお持ちですか
  4. イエス・キリストはどんな方ですか
  5. 贖い—神からの最大の贈り物
  6. 死者はどこにいますか
  7. 亡くなった愛する人についての確かな希望
  8. 神の王国とは何ですか
  9. 今は「終わりの日」ですか
  10. 霊の被造物—人間にどんな影響を与えていますか
  11. 神はなぜ苦しみを許しておられるのですか
  12. 神に喜ばれる生き方をする
  13. 命に関する敬虔な見方
  14. どうすれば幸福な家庭を築けますか
  15. 神に是認される崇拝
  16. 真の崇拝の側に立つ
  17. 祈りによって神に近づく
  18. バプテスマ,そして神とあなたとの関係
  19. 神の愛のうちにとどまる

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十字架は非常に多くの人に愛され,尊ばれています。「ブリタニカ百科事典」(英語)は十字架を,「キリスト教の主要な象徴」と呼んでいます。とはいえ,クリスチャンが十字架を崇拝に用いるのはふさわしいことでしょうか。

イエス・キリストが十字架上で死んだのではないということは注目に値します。一般に「十字架」と訳されているギリシャ語は,スタウロスです。この語は基本的に,「まっすぐな棒ぐい,もしくは杭」を意味します。「コンパニオン・バイブル」(英語)は次の点を指摘しています。「[スタウロス]が,どんな角度であるにせよ,組み合わされた2本の材木を意味することは決してない。……[新約聖書]のギリシャ語の中には,2本の材木を示唆するところさえない」。

聖書を書いた人たちは,幾つかの聖句の中で,イエスの処刑に使われた道具を表わすのに別の語を用いました。それはクシュロンというギリシャ語です。(使徒 5:30; 10:39; 13:29ガラテア 3:13ペテロ第一 2:24)この語は「材木」もしくは「棒,こん棒,または木」を意味するにすぎません。

単純な杭がしばしば処刑に使われた理由について,ヘルマン・フルダ著,「十字架と磔刑」(ドイツ語)と題する本は次のように説明しています。「公開処刑場として選ばれた所でいつでも立ち木が利用できるわけではなかった。それで,普通の梁材が地面に立てられた。犯罪常習者はその上に,上方に伸ばした両手を,そして多くの場合は両足をも縛りつけられるかくぎで打ちつけられた」。

しかし,最も説得力のある証拠は神の言葉にあります。使徒パウロはこう述べています。「キリストはわたしたちの代わりにのろわれたものとなり,こうしてわたしたちを律法ののろいから買い取って釈放してくださったのです。『杭[「木」,「新共同訳」,共同訳聖書実行委員会]に掛けられる者は皆のろわれた者である』と書かれているからです」。(ガラテア 3:13)ここでパウロは,十字架ではなくはっきり杭に言及している申命記 21章22,23節を引き合いに出しています。そのような処刑の手段により,人は「のろわれたもの」となったのですから,キリストが杭に付けられている像をクリスチャンが自宅の飾りとして用いるのは正しいことではないでしょう。

キリストの死後300年間について言えば,クリスチャンであると称する人たちが十字架を崇拝に用いたという証拠はありません。ところが4世紀になって,異教を奉じていた皇帝コンスタンティヌスが,背教したキリスト教に改宗し,その象徴として十字架を奨励しました。この皇帝がどんな動機を抱いていたにせよ,十字架はイエス・キリストとは何の関係もありませんでした。それどころか十字架は異教から出ています。「新カトリック百科事典」(英語)は次のことを認めています。「十字架はキリスト教以前の文化にも,非キリスト教文化にも見いだせる」。他の様々な専門家たちも,十字架を自然崇拝ならびに異教の性崇拝の儀式と関連づけています。

ではなぜ,この異教の象徴が奨励されたのでしょうか。その目的は,“キリスト教”を異教徒にとって受け入れやすいものとすることにあったようです。しかし,何であれ異教の象徴を専心の対象とすることは,聖書によって明確に非とされています。(コリント第二 6:14‐18)聖書は,どんな形態の偶像礼拝も禁じています。(出エジプト記 20:4,5コリント第一 10:14)ですから,真のクリスチャンが崇拝に十字架を用いないことには正当な理由があるのです。*


*  十字架について詳しくは,エホバの証人の発行した「聖書から論じる」という本の216‐220ページをご覧ください。

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2005年発行